★アホ部屋★

□第一話
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コロ‥コロ…コロ‥‥


足下に転がって来たのは淡いピンク色の見た事のないテニスボール。

「何だ…コレ?」

偶然にもソレを拾ったのは氷帝テニス部キャプテン 跡部 景吾であった。

拾ったのは帰路のド真ん中で、明らかに怪しい代物だったが…何故か俺はそのまま持ち帰ってしまった。


数時間後の悲劇を知っていれば…


きっとそのままにし、何の変哲もない日常を過ごせただろうに…



「なぁああああーい!」

同時刻、自宅にて絶叫する者ありけり…――

「ジロちゃんA!アレがないよぅ〜〜〜ι」
「んぅ〜‥?」

布団の上にはうろたえる仲間そっちのけで爆睡ブッこいている手の平サイズの猫耳ジロちゃ…ぶはっ(鼻血/汚)

「(鼻血塗れの作者は放っといて)ねージロちゃんってばぁι」

引っ張ったり揺すったりするものの相変わらず聞こえるのは安らかな寝息のみ。

待ったく、人のときもこの姿のときもジローは寝るのが最優先らしい。

「う"ぅ"〜ιま、アレもテキトーな人の手には渡らないだろうけどさぁ…」

はぁ…と溜め息一つ
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