★アホ部屋★

□第三話
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「テキトーに座ってー」
「………ってオイ」

座れ、と言われても…

「汚すぎて足の踏み場もないぜ?」
「むっかぁ〜!ちゃんとあるじゃん!!」

指差されたのは本当に一踏み出来るかどうかくらいの狭いスペース。

こいつは一体どうやって生活しているのだろうか?

「座れるかっ!」
「んもう、けごたん超我儘ぁ〜」

仕方ないなぁ、そう言い放ち床を一蹴。跡の部分には(一応、つか辛うじて?)座れるスペース。


「そこに座れ」


声には出さなかったが目がそう言っていた。

そこに渋々と座ると、早速本題を目で促す。

それを察したのかアキもゆっくり話始める。

「んとね、さっきも言った通り景吾は選ばれし人なんだ…」



遠い昔に…

大きな戦争があった。


地球の半分が消し飛ぶくらいに大きな戦争。


悲劇を繰り返さない様に、戦争の先端に立っていた二人を代表にして…


数百年に一度、生まれ変わって。

数千年に一度、巡りあわさって。

数万年に一度、戦う様になった。


景吾はその血筋と運命…そして力を受け継いでいる。



「…わかった?」
「何で俺なんだ…」

そんなスグに信じられるわけじゃない…

「何で数千年に…いや、戦うのは数万年に一度なんだ…」

矢継ぎ早に質問を繰りだす。

アキは総てに冷静な答えを返した。

「ボールが教えてくれた。戦いは…敵もこっちも生まれ変わりがいても力を持つ子があんま生まれなくってね」

マジかよ。

なんなんだよ、この漫画かアニメみたいな説明。


でも…事実なんだ。


何だかそう思ったら踏ん切りがついた。

やってやろうじゃねぇか。

「わかったよ…けど」

「けど?」

「1(俺)対 多勢はムリ。流石にムリ」

さっきも思ったが‥アキが戦わないんだったら、実際戦うのは俺で、さっきの敵でさえ2人組だった。
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