Guardian-守護者-
□第二話
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亮の件は「とりあえず様子を見る」という事になった。
時々亮の物言いたげな視線を感じたが、それ以上は何も言って来なかった。
「このまま…このまま何もなく過ぎてくれればっ…」
そう思っていた矢先の出来事だった。
「あ゛ーち゛ぃー!!!何でこんな日に体育が…しかも!外でテニスなんかせにゃあならんのじゃ!!その上、よりによってお前らと!!!」
ぶぃしぃぃぃっと効果音が付きそうな勢いでアキが指差した先に居たのは跡部、忍足、宍戸、滝、岳人、ジロー(っていうかぶっちゃけ3年?)。
「しょーがないだろー、班分けしたの先生なんだからさー」
頭の後ろで手を組み、ニシシと笑っている岳人。
「それとも…アキ、俺らといるのやだった?」
潤んだ瞳で某CMのチワワよろしく首を傾げて見つめてくるジロー。
「せやな、せ・ん・せ・い(強調)が言ったんやし…な、あきらめ(超笑顔)」
にぃぃっこりとうっさんくさい笑顔で笑いかけてくる忍足。
「そうだよ、先生が言ったんだから…ね?(黒笑)」
あああああの、滝さん?ちょっと怖いなぁ〜とか思っちゃうのは俺だけでしょうか!?
「それとも…俺ら相手じゃ役不足だっていうのか?」
ニヤニヤと笑っている跡部。アキを囲んでニッコリ笑っている。
…いかにも何か裏工作しました。と言っているように思えるのは俺だけか?そんな事ナイよね?ね?!
「うっ…うわーん、皆が苛めるよぅ(泣)助けてっ、亮ぅ〜」
「ι激ださ…」
1mmの変化もない、平和な日常。そう、その時の俺は少し平和ボケして忘れていたのかもしれない。
平和とは…壊す者達が居る限り、けっして続かないモノだと……
『きゃあああああっ』