堕天使エデンの園

□静寂と暗闇。孤独な堕天使
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砂時計

白と黒と灰色が混ざってる砂がサラサラ・サラサラ…。
上から落ち続けている…サラサラ・サラサラ・サラサラ…。
私の砂時計。
砂が時を刻み初めてどのくらい?自分の中で存在がし始めたのも忘れて、思い出せないくらい長い長い間。
少しづつサラサラ…サラサラ…。気付けなかった音サラサラ・サラサラ。
ずっと…ずっと…砂はサラサラと落ち続けていた。

遠目からは1粒も落ちずに隅に置かれた砂時計。誰かの気にもとまらない。秋風で揺れた白いカーテン。今私の本当に実在している砂時計。

人に見られないよう、気に止めないでいてそして忘れられて過去の存在にもならないこと自己否定の形は砂時計。
本当の私は、可愛いぬいぐるみやドレスで着飾ったDoll…季節に満たされた花もなんにも何にも無い。
出窓で寂しそうに秋を感じてる。
細くしなやかな姿 カタチ。綺麗、透明な硝子の中。人知れず、糸程の細さで流れ落ちる砂。
秋風になびいたカーテンに倒されてしまうかも。割れて粉々になってしまうかもしれない砂時計。
上から落ち流れる砂は、いつか必ず1粒もなくなる日が訪れ時は止まる。それでも、砂時計の砂はサラサラ・サラサラ・サラサラ…最後のその日になる時を刻み続けている。サラサラ・サラサラ…静かな…砂時計。私の中にサラサラ・サラサラ
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