堕天使と彼等の手紙

□元彼Kちゃまから。
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前略

拘留2拘留目に入った頃だけれど独りで負けないで元気で頑張って居るとのことをお母さんから伝え聞き、私も先ずは一安心しています。

今は、ただただ覚醒剤という病魔持つ本質を記子自身が理解し、犯した罪に対して正面から反省の気持ちで処して呉れることを願うばかりです。
一回、二回の快感の為にその後は人生そのものをルーズに意味の無いものに変えてしまう代償の大きさ多さを、一人で記子の帰りを待って呉れているお母さんのことを深く考えてみて下さい。
そのための熟考期間と考えれば警察での拘留期間、拘置所での未決拘留〜最悪の場合の服役生活は決して長い記子の一生を基本にすれば糧となる大切な貴重な時間だと私は考えます。
自分から寺小屋に修行にこもったつもりで前向きにイメージして頑張って下さい。
現在の私の近況ですが毎日が公私に多忙を極め、プライベートでは友人・知人の結婚式、還暦祝い、葬儀と続き、仕事の方も貧乏暇なしで新聞拡張販社のOPEN・インターネット利した新ビジネス・海外での事業参入接渉と本当に体がもう一つ欲しいくらい心境です。
記子のことを忘れているつもりは全くないし、毎日自分を21歳の女の子に想定して留置場暮らしを移動中の車内にて想像したりしています。
逮捕当初は覚醒剤使用の反動効果から体がダルくて寝たきり状態で辛い中、取調べ等大変だったと思います。でも、待っているお母さんはもっと辛いのです。記子の辛さはお母さんの辛さ!
これを認識して頑張ることです。
接見禁止が解けて、お母さんが週二度程接見に足を運んでいると聞き及んで居ります。
お母さんからも「○○さん〔寛ちゃま〕が行って呉れると一番に記子が喜んで呉れるし・・・」と聞いて居り、出来ればスケジュールを調整して11月初旬に一度元気な記子の顔を拝みに行きます。月末は事務所や家の支払い仕度も有り、予定が取れないことを理解して呉れると幸いですが・・・。
それと顔を出しずらい原因に顔に少し怪我を負って居り傷が完治しておらず極力は人前に出るのを控えているのです。
逢った折笑わないでいたわって下さい。
カレンダーも変わり、寒さも感じる季節に移りましたが衣類等で必要なものは有りませんか?拘留者の身上場差し入れ品の制限も有るかと思料しますが、お母さんにも自分の生活が有るでしょうから極力負担をかけない様配慮して、必要なものは直接私に何でも連絡くれるように。

〒○○○−0000
東京都○○区・・・・・○○〔寛ちゃま〕ビル
○○ ○○〔寛ちゃま〕まで


追伸ひとつ

起訴後の裁判での情状証人として、しっかりとした会社の社長さんが記子を社会復帰後に事務員として雇用してくれ更正のために一役買ってくれるということで裁判で証言もしてくれるということなので執行猶予も充分に考えられるので今は本当に罪に対して反省の心で処して欲しいのです。
元の彼の釈放後の復酬への恐怖など一切心配しないでよいし、記子もお母さんもどんなことがあっても記子自身が病気を再発させない限り私が守ります。
今回の原因がどこにあるのか・・・たった一回分の覚醒剤を欲してしまった記子の心にあるのだよ。
こらから益々と寒くなります。呉々も健康に留意し体の完全復調に励んで頑張るように!!
 

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