歌集い

□薄桜鬼
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花びらのとき/吉岡亜衣加


ああ 輝いた あなたと生きた刻(とき)は
この世でひとつの調べ
目を閉じれば 涙も願いへと
飛び立つ花びらになる

この寂しさ 覚えたのも
あなたと逢えた シルシ
逢えないほど愛しくて
天つ風 沁みてくる

回り道という名の宝物 数えよう
嘆きあえた 笑いあえた
思い出 すべてが 明日(あす)を照らすの

ああ 忘れない 季節を駆けた刻(とき)は
この世でひとつの契り
耳すませば その声あたたかく
舞い散る花びらになる
明日(あす)への花びらになる


明ける空が 闇を散らす
紅の色 染める
そのたび この切なさも
きっと 薄まってゆく

振り返ればいつでも
笑顔のあなたがいる
守りたくて 届けたくて
あの日の想いが 今は分かった

ああ ありがとう あなたがくれた愛は
この世でひとつの奇蹟
空あおげば いつでもあこがれは
枯れない花びらになる
明日(あす)への花びらになる


ああ 忘れない 季節を駆けた刻(とき)は
この世でひとつの契り
耳すませば その声あたたかく
舞い散る花びらになる

ああ ありがとう あなたがくれた愛は
この世でひとつの奇蹟
空あおげば いつでもあこがれは
枯れない花びらになる
明日(あす)への花びらになる
 
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