歌集い

□薄桜鬼
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闇の彼方まで/吉岡亜衣加


遙か空に手伸ばして 何が掴めるのだろうか

刹那 乱れる静寂(しじま)の
時を裂く白き刃 疾風(かぜ)のように

遠く離れた あの人へ
叫びを上げても 届かなくて

たとえ哀しみが 待とうとも
あなたの背中追おう 闇の彼方まで

時の流れにも 抗うのなら
散りゆく桜に 鼓動は呑まれる
狂い続けた命の狭間で
行き着く場所も知らずに駆け抜けてく


刹那 交わる痛みの
凪を割る紅き炎 影をまとい

今は 失くしたあの日々へ
想いを馳せても 戻らなくて

たとえ束の間の 夢であれ
あなたと共に行こう 闇の彼方まで

時の流れにも 抗うのなら
散りゆく桜に 鼓動(こころ)は惑わず
信じ続けた時代の終わりに
気高き夢を掲げて駆け抜けてく


時の流れにも 抗うのなら
散りゆく桜に 鼓動は呑まれる
狂い続けた命の狭間で
行き着く場所も知らずに駆け抜けてく

時の流れにも 抗うのなら
散りゆく桜に 鼓動(こころ)は惑わず
信じ続けた時代の終わりに
気高き夢を掲げて駆け抜けてく
 
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