歌集い

□薄桜鬼
21ページ/75ページ

 
約束の空/吉岡亜衣加


嘆きの淵 灯火消える
なぜ人は無常の風に揺られる

凍(こお)る沼に溺れる痛み 乗り越えて
空へ還るその日まで今をあなたと支えたい

いつか約束した空を 見上げて探す
瞬く星になった 戻れぬ日々を抱いて
明日へと生きる


自由と孤独 教えてくれた
もう逢えぬ笑顔に花を手向ける

あの日 交わした言葉がまた こだまする
時の砂が刻む風の紋よ 涙を連れ去って

いつか約束した空が ふたり見守る
夜明けの星はやがて 果たせぬ願い託し
昨日へ消える…


いつか約束した空を あなたと探す
瞬く星になった 祈りが 明日のしるべ
ふたりを照らす
 
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ