歌集い

□薄桜鬼
7ページ/75ページ

 
葉隠れの心/斎藤 一(鳥海浩輔)


果てしなき空に
流るる血潮の如(ごと)
燃ゆるあの夕焼けを
見つめて歩いてゆく

目指すべき山が
深い森に隠れて
先が見えぬとしても
ひたすら行くだけ

それが葉隠れの心…

行こう
サムライに生まれて
サムライの心を抱いて
花と咲いて華と散ろう
狂おしく咲く桜の如くに


人知れずそっと
あんたを想う気持ち
口に出さぬままただ
遠くで見つめている

いとおしき人よ
云わぬが花の恋は
遂げることもないまま
枯れずにあるから

それが葉隠れの想い…

行こう
サムライの行く道
サムライに帰る道なし
花と咲いて散りゆくなら
潔く今この世を飾ろう


それが葉隠れ
俺の生き様
風の中へ

行こう
サムライに生まれて
サムライの心を抱いて
花と咲いて華と散ろう
狂おしく咲く桜のその下で

 
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ