リクエストand企画小説
□嫉妬と不安
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自分がこんなに嫉妬深い人間だったとは・・・
何をしていてもあの光景を思い出す・・・
イライラするどころか嫉妬の炎で身を焼き、彼女まで焼き尽くしそうだった・・・
紅髪の女性・・・ネルを壊してしまいそうだから・・・・
こんな僕を君は呆れるだろうか・・・
でも会って話をしたら僕は嫉妬の炎で君を焼き尽くし、壊してしまうだろう・・・
大切な君・・・それでも今は・・・・
壊してしまいたい・・・
本能ではそう言っている・・・・
それを理性が止める・・・・
何かの間違いか何かのトラブルだっていうのは分かっているよ・・・
それでも今は・・・
ペンを持つ自分の手ペンを壊さんばかりに力が入ってしまう・・・
助手のルークが仕切りに様子をうかがっている・・・・
という事は自分は機嫌の悪そうな顔をしているのだろう・・・
そう認識したところで直す気もない・・・
「クレア様の所に書類を持って行きます。」
この雰囲気に耐えられなくなったのかルークが僕に声をかける・・・
僕は一言「ああ」とだけ答えた・・・