ドラゴンボール SS
□White day
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『White day』
「本当に大丈夫だか…?」
「でぇじょうぶ、でぇじょうぶ!」
先程からチチが不安になって何回も訪ねているが
悟空は慣れない手つきで皿を洗いながら、同じ答えを言うだけ。
「だいたい、チチが言ったんだろ?」
「そ、そうだが…んだ、まさか本当に…」
そう、こんな事態になってしまったのはチチの一言。
『悟空さ!今日はホワイトデーだべ!!どーせ
お返しなんて用意してねぇべ?だから、今日1日はおらを楽させる為に、
おらのかわりに家のことをやってみるべ!』
チチも、勢いで言っただけだったので、まさか
本当にこうなるとは思ってなかった。
「お父さん、洗濯物ほしおわりましたよ。」
「よし!次は夕食の魚とってきてくんねぇか?」
「はい、わかりました。」
もちろん、悟飯も手伝っていた。
「悟飯ちゃん、すまないだな…」
チチは悟空には聞こえないように小声で悟飯に言う。
「いえ、僕もホワイトデーの用意してませんでしたから……お父さんに
洗濯物を任すと、勢いあまってボロボロにしてしまいそうですからね…」
悟飯も苦笑いしながら
小声でチチに言った。