Comply with a riquest
□patience?endurance?
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少し早めの夕飯を済ませ、誰かの部屋に遊び行こうと上階用のエレベーターに乗った。
チンーという小気味いい音とともにドアが開き、降りようとしたら誰かにぶつかった。
「あれ、ロッド。どっか行くのか」
「これからおデートに行ってくるぜ〜」
いつもの隊服ではなくド派手なシャツを着たロッドが、オレと入れ替わりでエレベーターに乗る。
「…行ってらっしゃい」
ヒラヒラと手を振るロッドがドアに消えた。
Gさんいるかな…。
マーカーはどうせ弟子のとこに行ってるんだろうし、Gさんなら部屋にこもってるかもしれない。
ピンポーン
ピンポーン
「……いないのか」
寝てるのかどっか出かけたのか。
諦めて自分の部屋に戻った。
しばらくテレビ見たり、部屋に置いてあったDVDを見たりしているうちに、ちょうど日付が変わったところだった。
なんとなく、携帯を見つめ、鳴るかなと待ってみた。
なぜなら、いつも隊長の部屋に呼ばれる時間だからだ。
けれど今日は待てども着信はなく、見つめたまま一時間が経っていた。
「…たまにはこういうこともあるのかな…」
なんて思ったけど、今までオレが疲れてクタクタだろうとお構い無しだったんだ。今更気を使われても不気味なだけだろう。
仕事終わんないのかな。
久々だからってドクターやサービス様と飲んでるかもしれない。
それとも…。
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