Comply with a riquest
□patience?endurance?
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次の日。
休暇中だからか、昨日の寝不足か。
目覚めれば昼を回っていた。
起きたって特にすることがなかったので、ベッドでゴロゴロしたり、衛星放送のネズミーチャンネルを見たりして、夕飯時にまた食堂へ行った。
やはり特戦の連中は誰もおらず、窓の外を眺めながら二人前のご飯を軽くたいらげて、食堂を出た。
その帰りに、隊長の部屋へ寄ってみようかとも考え、フロアまで上がったものの、隊長の執務室前には警備だか逃亡防止だかで人が立っていたため、行き辛く諦めてすぐにエレベーターに乗った。
エレベーターに乗って“閉める”ボタンを押そうとした時、見覚えのある人物が部屋に入っていくのを見た。
(…マーカーだ)
仕事の手伝いかな。
そうだよな。艦にいても隊長の仕事の手伝いよくやってたし。
そうだよな…。
オレがこうやって悩んでる間も、隊長の側にはマーカーがいると思うと、何故だか嫌な気持になる。
確にオレは頭悪いから仕事手伝いは一切出来ない。
基本的に面倒がり屋な隊長には、しっかりもののマーカーがぴったしかもしれない。
…仕事に関して。
別にマーカーのこと嫌いじゃないのに。
今日は、ちょっとだけ、嫌いになったかもしれない。
いつからこんな心の狭いヤツになったんだろう。
満月にはまだ足りない青白いお月様が、オレを攻めるように輝いている。
カーテンをきつく閉めて、無理矢理眠るようにベッドへ逃げこんだ。
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