Comply with a riquest

□Holiday
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起きては体を重ね、合間に食事を取って、疲れ果てて眠り、また起きて口付ける。


バカンスを楽しむというより、束の間の休息を二人で満喫していた。


艦に戻ればこうやって二人きりの時間というのが中々取れなくなる。

以外にというかそのままか。リキッドはロマンチストで寂しがり家だ。
南の楽園に二人きり。そういった甘いムードに弱い。

また、甘えたい気持ちもあるのだが、自分も男だからという気持ちが邪魔してしまい、みんなの前で平気でイチャつこうとするのを跳ねのけてしまう。
周囲の目が気になってしまうのだろう。
まだまだ子供っぽいとか甘ちゃんとからかわれるのが嫌なのだ。



だから、今のこの時間が終わってしまうのが、すごく寂しかった。












ベッドの上で夕飯を食べていたハーレムが、明日にでも帰ろうかと言うと、対面に座るリキッドが暗い表情で手を止めてしまった。


「……帰りたくねぇ」


消え入りそうな声で呟かれたのをハーレムは聞き逃さない。


「どうした。俺ともっといたいってか?」


冗談まじりで言った言葉に対して、リキッドは持っていたフォークをいじりながら小さく頷いた。
そんないじらしい態度に思わず固まるハーレム。


ほとんど食べ終わっている食器の乗ったトレイを押しやりリキッドへ近寄った。


「…艦に戻ったって一緒じゃねぇか」

「……違うもん」

「ここへはいつだってこれる。また連休もらったら来ればいい」

「いつでもじゃねぇじゃん。それに……仕事忙しくなると隊長、オレの相手しなくなる…」


照明代わりにキャンドルを散りばめた部屋でムードにほだされてか、普段聞くことのないリキッドの本音がポロリと漏れた。




こんなことを言われて黙っていられる訳がない。







「……くそ」


腕を掴み強く引き寄せた。

バランスを崩して倒れこんできたリキッドを掻き抱く。


「…隊長…?」

「あんま可愛いこと言って…俺を煽るな」

「………どうしてですか?」

「帰りたくなくなるからだ!」




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