Comply with a riquest
□Holiday
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「ん…はぁ…はぁ…はぁ…あぅっ」
全てをリキッドの中へ出しきり、自身を抜き去ってリキッドの上に苦しくないよう倒れこんだ。
「…なぁ」
「ん……はい?」
半身を起こして、間近にリキッドを見下ろす。
整わない息を呑み込みながら、端正な顔が真剣味を帯ていることに、心臓が跳ねた。
「できるだけお前との時間作るようにするからよ…」
「…え」
「…俺以外にあんなこと言うんじゃねぇぞ」
目をパチクリさせて見上げてくるリキッドの額にキスを落とし、また強く抱き締めた。
「…次また連休もらったらどこ行きてぇ?」
心地好い脱力感をまといながらハーレムが聞いた。
もぞもぞと身じろぎしてハーレムの腕に引っ付く。
「ん?」
「……二人で過ごせるなら…別にどこだっていいよ…」
言っておいて照れたらしく、ハーレムの腕の下に顔を埋めて隠れてしまった。
この時ばかりはリキッドが顔を上げないでよかったと思う。
ハーレムも、今までにないほど照れた顔をしていたから。
「…隊長?」
「……特戦に定休日でもつくるか」
後日、本当に定休日を制定させたハーレムに、ロッド・マーカー・Gが不思議に思いながら、二人の甘い雰囲気を察して「なるほどな」と納得していたらしい。
しかし、それを知ったマジックが怒り、勝手なことをしたハーレム一人に、面倒な任務を命じたのは言うまでもない。
END