Comply with a riquest

□American Dog
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要は、本能のままに性欲を吐き出させればいいだけだろう。


不に落ちないがそれで治るならやるしかない。

最初からそのつもりでもいたことだし。








部屋に向かう途中、ロッドとマーカーが前から歩いてきた。
何やら笑いながら歩いてくる二人と目が合った途端、ロッドがよそよそしい態度で頭を下げた。


「あれ、隊長お早いお帰りですね」

「俺が早くちゃ都合悪いのか?」

「いえいえ…そんなことは…。あっ、Gが待ってるんだ!マーカーちゃん行こう!」

「あぁ…」


そそくさと小走りで通り過ぎようとしたロッドの後ろを、あまり焦った様子のないマーカーが密かに笑った気がした。


「…?」


ふと、あいつらがやってきた先を見れば、俺が行こうとしていた所だと気付く。


まさか俺の部屋に行っていた?




弾かれたように走って部屋を開けた。
やはり寝室への扉が開いている。


「リキッド!」


寝室に入ればベッドの上にリキッドの姿はなく、もう一度名前を呼べばまたベッドサイドでシーツにくるまっていたらしく、躊躇いがちに目だけ覗かせた。

その目は泣いたせいで真っ赤になっている。
あの耳は取れることもなく、伏せられたままプルプルと震えていた。


「リキッドっあいつらに何かされたのか!」


ベッドを回り込んで抱き上げて、異常はないかとシーツを剥がせば、先程までついていなかったものがリキッドの首と頬についていた。


「たいちょぉ……ひっく……ロッドたちにイタズラされた……」


メソメソと泣き続けるこいつをベッドに降ろして、痛む頭を押さえた。




イタズラ…。

犬になってしまったリキッドの首には黒い首輪が。
両の頬には三本の棒が髭よろしく書かれている。


文字通りイタズラされてしまったようだ。


「…これ着てろ」


空調の行き届いた部屋でシーツだけでは涼しいと思い、俺のジャケットを肩からはおらせた。


よくあいつらがこんなガキ臭ぇイタズラだけで済んだものだと関心しながら、頬の落書きを落としてやろうと洗面所に向かった。


タオルを濡らして戻るとぼんやり宙を眺めていた。


ベッドに上がり正面から頬の落書きを擦っていると、次第に瞳が潤んでくるのがわかった。


「…恐い思いをしたな。大丈夫だ、すぐ戻るから……っおわ!」


突然リキッドに押し倒された。

のしかかってきたリキッドをよく見れば、上気した頬は擦ったからじゃなく、潤んだ瞳は悲しいからではないようだ。


「たいちょ……体が…熱いんです…」


荒く息を付きながら見下ろしてくるリキッドに驚いて固まっていると、俺の首元に顔を埋めてきた。


「お、おい」


しきりに舌で舐め回し、リボンタイを手荒く外され露になった肩を噛まれた。


「っつ」


チクリとした痛みに顔をしかめる。


「落ち着けって…」

「だ…って…隊長の匂いかいだら…我慢できなくて……ん」


リキッドの顎を持ち上げて口を開けさせると犬歯が延びていた。


「こんなとこまで犬化してんのか…」


犬歯を親指でなぞればその指を銜えられてしまった。


「はぁっ…ん…ん…っ」


明らかに欲情しているリキッドが、必死に俺の指に舌を絡めるのを目の前にして、さすがに平静でいられるわけがない。

反応を始めた自身に一度体を起こそうと片足を曲げた時。


「きゃん!」


ちょうどリキッドの股間に当たってしまい、大きく震えながらあろうことかイってしまったらしい。



そういえば、裸の上にジャケットをはおっていただけで、下半身は何もつけていなかったんだ。


「あっ…ん」


腹部を見ればやシャツの上にリキッドが出した飛抹がべっとりと付いていた。

一度出してスッキリしたかと思ったリキッドは、荒い息はそのままにベルトへと手がかけられ乱暴に外そうとしている。


「ちょ、リキッド…っ」


ジッパーを降ろして取り出した物は、リキッドの恥態で煽られ半勃ちになっていた。

それを躊躇うことなく舐め始める。


「っ…」


普段では恥ずかしがって嫌がる行為を自ら進んでやるとは。


手で擦りながら下からペロペロと舐める拙い刺激に俺はしっかり感じていた。






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