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□ガンマ病院へようこそ!〜内科〜
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呆然としたまま二人のやりとりを聞いていた。




「あん?大事な会議があって出かけてたんだよ」

「中庭で競馬中継を聞くのが大事な会議ですか」

「知ってんなら聞くなって。いいだろ、どうせ休憩中なんだから」

「院長ともあろうお方が中庭で競馬中継とは情無い。せめて白衣を着るなり自室で中継聞くなりしてください。こんなことが患者たちに知られれば…」

「あのぉ…オレたちにだだ漏れですけど…」


苦笑いを浮かべながら挙手したアニキに、オレもオイオイとばかりに頷く。



確かに、威厳なんてかっこいいものは跡形もなくすっ飛んだよ。







するとマーカー先生が肩をポン、と叩いて見つめ……いや、睨んできた。




「…貴様ら…今聞いたことは全て忘れろ。いいな、すぐに忘れろ」

「は、はい…」


叩かれた肩は強く掴まれてうっすら微笑んでいる顔がやけに恐い。


美しい人に凄まれるのは迫力満点だ。







「おいおい、その辺にしとけや。一応ソイツは患者だろ?」

「そうでしたね。では誰か内科の者を呼んで参ります」

「必要ねぇって。俺が直接診る」

「えっ!」


男…院長が立ち上がってカーテンを開けると、この部屋は診察室になっていた。



大きなデスクに備え付けられた椅子に、無造作にかけてある白衣をバサッと翻して羽織る。



「院長のハーレムだ。表向きは内科医をやっている」









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