SS
□愛・接吻
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俺は自信に満ちている。
力に自信があるし、頭もいい。ルックスがいいから町を歩けば女がいっぱい寄ってくる。
部下にだって慕われているんだぜ。
仕事中に限りだけどな。
それと
愛しいボーヤに惚れられているって自信が一番デカイ。
なんでって?
そりゃ、あいつの側に寄っただけで緊張してんの分かるし、じっと見つめれば頬染めて、チュウしたくなって顔近付けると、ポーと見上げてくるから苦笑いして鼻つまんでやった。
びっくりした顔を優しく撫でると、クリクリの目が閉じられて、反対に期待するよう口がうっすら開かれた。
ほらな。
こんな顔見せんのは俺だけだろ?
こんなことすんのは俺だけだろ?
当然だ。
お前が惚れてんのは俺だもんな。
この唇からお前の気持ちが伝わってきて、俺の気持ちと融け合わせ舌で絡ませた。
それを飲みこんで
二人で
愛を
分かち合う。
この瞬間が一番幸せだな。
END