cos-play
□デカシャツA
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ガチャガチャ…
ガランッ
「あーもー片付けても片付けても片付かねぇ!どうやったらここまでめちゃくちゃにできんだっつの!」
「ったく、自分は遊び呆けて掃除押し付けるなんざ人としてありえねぇ。つかありえねぇ」
「空き瓶空き缶、ツマミの袋に敗け馬券……ほんっとダメオヤジの見本市だな。酒も溢れてっからモップかけなきゃなんねぇし…。洗濯物が最近出てないから多分溜まってるよな」
「……プライベートルーム…勝手に入るのは気が引けるんだよな…でも洗濯物をいっぺんに出されるよりましだ。よし、入っちゃえ」
カチャ
「…最近出てないとは思っちゃいたけど…まさかここまで溜めたとは……何度言っても聞かねぇ……」
バサッバサバサ
「よいしょ………あ、ベッドにもある…」
ハラ
「……大きいシャツ…普段はあんま感じないけど…こんな大きかったんだな……」
ゴソゴソ
「……隊長の匂い……」
「……この匂い…なんでだか眠気を誘うんだよな……」
トサッ
「………早く帰ってこいよバーカ……」
ペチペチ
「ん…」
「リキッド」
「ん〜…………っ!!た、隊長!あれっいつの間に?」
「さっき」
「やべ!すんませんっ片付けがまだで」
「なぁ」
「はい?」
「それ」
「?……あっ!いや、これは…」
「隠すなって。わかってるよ、寂しかったんだろぉ?」
「ばっ、ちっげーよ!何さぶい勘違いしてんだって!なわけねぇじゃん!こっちはアンタがいなくてせーせーしてたっつの!」
「まぁたぁ。俺のシャツなんか着ちゃって…そーかそーかそんなに寂しかったか。よしよし、今から存分に構ってやっから」
「ちーがーう!断じて違う!これはちょっと寒かったからちょっと羽織ってみただけでっ」
「隊長様の温もりを感じたかったからだろぉ?知らなかったなー、お前がこんな甘えたがりだったなんてなー」
「いやっだからっオレは!」
「なんつーんだっけ、お前みたいの」
「聞けよ!つか知らねぇよ!」
「あぁ、ツンデレだ」
「〜〜っ、絶対ぇちがーーう!!」
「ちなみにそれは俺を誘ってる、てことでいいんだよな」
「へ?」
「彼氏のシャツを着るってのは無言でゴーサイン出してる、てことなんだよ」
「はぁ?!し、知らない!ゴーサインなんか出してない!」
「つかお前って以外に小さいな。俺のシャツだぼだぼじゃん」
「カチーン!悪かったな!自分でも分かってることを他人に言われると腹立つんだよ!もういい!オレ洗濯の続きあるから!」
「おっと…それ、お前が着てるやつも洗い忘れるなよ」
「っ!うっさいバーカ!」
バタンッ
「……あんな風にからかわれたら素直に言えねぇじゃん…バーカ」
「……もうちょっとだけ嗅いでから洗濯機に突っ込も…」
END☆