まだ
生き物すら存在しない、
遠い、遠い昔。


闇が全てを包んでいた。


永い時を隔てたある日

太陽は自ら
光と熱を生み出す方法を覚えた


眠っていた月は太陽の光で目を覚まし

薄まる闇に涙した


月の涙が雨となり

それを見た太陽は悲しみに涙した


太陽の涙が
炎となって熱く降り注ぎ

雨を乾かし風にした


雨と炎を、
太陽と月を慰めるかの如く
橋渡ししていた星達は

全てを包む大地へと姿を変えて



それぞれに



互いにゆっくりと
廻り始めた…



(c)こうなご


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