短篇小説
□魂のカケラ
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何かを得るために、何かを失うのは当たり前の事だ…
築いては壊し、築いては壊し…また、築く……
手に入れては捨て、手に入れては捨て…また、別の何かを欲する…
その繰り返しの中で生きている…
そこに感傷など在りはしない…
そんなモノは邪魔なだけだ…
当たり前に繰り返されるだけの日常に、感情など必要もない…
そんなモノに振り回されていては、生きては行けない…
悲しみも、喜びも、憎しみも、怒りも、愛情も……全て、自分には必要のないモノだ…
そう…
それでいい…
それでいいんだ…
それで………
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