firstcafe
□I LOVE YOU(執筆中)
1ページ/6ページ
「あんたなんかに出会ったから
あの子は死んでしまったのよ。
あんたさえいなきゃ…」
翔のママが涙を溢れさせながら、
あたしの肩をぐいぐいと揺する。
あたしは一言も言えずに下を向き、
溢れる涙もそのままにギュッと奥歯をかむ
「あの子じゃなくて、あなたが死ねばよかったのよ」
翔のママの冷たい怒りを含んだ視線が
あたしを消さんばかりににらみ付ける。
あたしは包帯でぐるぐるまきにされた左手を
ギュッと握り締めて嗚咽を堪え
思い出の中の大好きな翔の笑顔にたずねる。
「ねえ、翔はどうして一人で逝ってしまったの?
どうして、あたしは連れてってくれなかったの?」