◆頂き小説
□罠
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「小十郎ー!!」
屋敷に響く声。
パタパタパタ…
「どうしました?政宗様」
小十郎と呼ばれた者は駆け足で来た。
「散歩に行こう!!」
「は?」
小十郎は困った。
まだ雑務が終わっていないのだ。
だが自分の主の楽しそうな顔を見たい。
悩んだ揚句、二つ返事で承諾した。
「じゃぁ、小十郎は門で待っていてくれ。わしはちょっと準備をしてくる」
デートに行くおなごデスか。散歩に準備など必要ないだろうに…;;
「では、待ってますね」
政宗と小十郎はそこで一時別れた。
それを見ている者が居ることも気付かずに…
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