ここに迷い込んだら、プラウザバック

□言葉足らずてごめんね
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アイツと喧嘩した。




アイツというのは、中学入った時からの友達みたいなもん。
俺は男で、アイツは女。
それでも俺達は男友達のように仲が良くて、周りから囃し立てられたことが多々あった。その度に、2人して全否定して、お互いに、否定すんな!って怒ってた。
つまり、俺達は付き合ってた


そんな関係が、長いもので3年続いた。もちろん、今も続いている。そして、何度目か分からない喧嘩。
事の始まりは、俺の嫉妬。一緒に帰るって約束したのに、アイツは違う男と先に帰ったってだけ。どうやら、その男に友人関係について相談してたらしい。アイツが今、友人関係に悩んでたのは、知ってる。その事で、何度も泣いてたのも知ってる。
-----本当なら、俺が話しを聞いてやるべきだった。少しでも負担を軽くしてあげるべきだった。でも俺は負担を軽くするどころか、他の男と一緒に帰った事を問い詰めて、逆に追い詰めてしまった。
いっぱいいっぱいになって、アイツは泣いてしまった。


『…ごめん…お前、今大変なのに』
『ちが…っ…孝介は…悪くない…』

その流れる涙を見て、俺は自分のした事に気付いた。
俺が泣かせてしまった。
何度も何度も謝ったけど、その
俺は馬鹿な頭をなんとか回して、状況を理解することが出来た。
浜田に相談しているんだ、と。でないと、アイツは泣かない。


どうして浜田なんかに相談してるんだよ。
俺じゃ駄目なのか?
ドアを開けようとしている手が固まって動かない。
「何で泉に相談しないの?」
浜田は、まるで俺の考えてることが分かったかのように聞いた。




「孝介は…私が泣くトコ‥見たくな…いから‥っ」










違う


違うんだ



そういう意味じゃない






泣いてるとこ見たくないっていうのは、そういう意味じゃないんだ。






俺は



俺はただ




守ってやりたかった


お前を泣かせる全てから


守りきれなくても、お前を泣かせてしまうモノを少しでも無くしてやりたかっただけなんだ






もっと頼れって、俺が居るから大丈夫って言いたかったんだ





















--------ひとりで抱え込むなって言いたかったのに
















(俺の言葉は足りなくて、結局アイツを苦しませてしまったのだ)







***
「そして時間は動き出す」に提出
 

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