ここに迷い込んだら、プラウザバック

□きみ不足が深刻でした
1ページ/4ページ







やっと会える。



そんな気持ちで俺は廊下を歩いていた。
途中で久しぶりー、だとか野球部はずっと練習だった?だの色んなヤツに声をかけられた。
それらをそれなりにあしらい、俺は教室へと向かう足を速めた。

アイツはいつも早く来ているから、このドアを開ければ必ずいる。
そして俺に向かって笑って、おはようって言うんだ。
はよ、って無愛想に返してアイツの頭を撫でる。それが俺。
そんな朝が俺は心地良くて、大好きだった(それに気づいたのは夏休みに入ってからだった)

アイツの笑顔を想像してドアを開ける。俺の横を通って田島と三橋が教室に入る。
誰と認識できるほどではない挨拶を聞きながら、俺は自分の席に着いた。





……あれ?





次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ