キリリク部屋

□照れる君
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「俺、真田の事好きなんだ…。付き合ってくれないか?」

「…うむ///」

そう想いが通じ合って真田と付き合い出したのがつい三日前。

「なぁ…」

「む、どうした?」

「もっとこうなんかあるだろ?」

「?、なにがだ?」

「ん〜何って聞かれても俺にも分かんないんだけど。」

もっと恋人らしい事がしたいんだよ、俺は。

「では、俺にはもっと分からんな。」

「う〜ん。」

幸村は本気で考え出した。

「幸村は何がしたいのだ?」

「何…何…あっ!!恋人と言ったらまずキスだよね!!」

「なっ!?///」

「そうと決まったら早速やってみようか。」

「せっ、せっ、せっ、…」

「セック…」

【バンッ】

「痛っ!!」

「それ以上言うな。」

柳は幸村の頭をノートで叩いた。

「弦一郎がそんな下品な言葉を使うわけないだろう。弦一郎は接吻と言いたかったんだ。」

「そっか。俺、そこまで言って無かったんだけど真田がしたいなら喜んでしたのに。」

「そんなわけないだろう。」

あぁ…真っ白な弦一郎が幸村によって汚されて行くのか…。

「それより何で柳が居んの?」

 
「練習メニューを持ってきてやったのに随分な御言葉だな。」

「そうだったの?ごめんごめん。」

「まぁ良いが。部室でイチャつくなよ。」

「フフ。」

柳はそう言うと部室から去っていった。

「幸村?」

「どうした?」

「その先程の話なのだが…」

「あぁ…接吻する話?」

「う、うむ///」

「真田は俺とするの嫌か?」

「そ、そうではないが…恥ずかしい///」

「俺とするのは恥ずかしい事か?」

「うっ、いや…その…俺は初めてなのだ…だから…」

「フフ、冗談だ。真田は目を瞑っといてくれればいいよ。」

「う、うむ。」

真田は目をギュッと瞑り、口を固く閉じ、ズボンを強く握りしめた。

「………。」

「………?」

【チュッ】

幸村は口ではなく額に口づけた。

「幸村?」

「真田が慣れるまで待つよ。」

「幸村…」

「そんな悲しい顔するなよ。さぁ、帰るぞ。」

でも待たせ過ぎるとどうなるか知らないよ?

「うむ。」


この後、手を繋いで帰る二人を複数人に目撃されたのだった。

「手ぐらい繋いでもいいだろ?」

「う、うむ///」

「やっぱりお前に触れていると落ち着くよ。」

 
「俺はドキドキするが…。」

「フフ、俺もこれ以上無いって程、ドキドキしてるよ。触って確かめてみるかい?」

「い、いい///」

「フフ…。」


お前のその反応、見てて飽きないよ。
俺だって恥ずかしいけどその反応見たさに言ってるんだからな。


俺以上に照れてくれる可愛い真田…この先もずっと変わらないでいて?



END
あとがき

 
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