その他小説部屋
□優しい君
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暇だな。そんなことを思いながら、宿に帰ると、ロビーによく知った赤いひよこを見付ける。青いペットと戯れている。いや、じゃれあってる?ひよこってより猫かな。
「あっれールークじゃん」
「あ。アニス」
おかえりーと言われてただいまと返しておく。
「ティア達は?買い物行ってただろ」
「んー、ティアとナタリアはまだ買い物してるよ。あたしは先に帰ってきちゃった」
ふーんとルークが言う。ミュウとじゃれあうのもやめたらしく、こちらも暇そうだ。
大佐やガイも居ないみたいで、宿にはあたしとルークの二人きりだ。
うーんやることないしなあ、
「ルーク、ケーキ作ってあげよっか」
「お、マジかアニス!」
「うん。暇だし〜」
台所を借りてケーキを焼くことにした。アニスちゃんお手製の絶品料理!ほんと13歳とは思えないよね。ルークも楽しみにわくわく待っている。