短編2
□逆らう事のできない宿命
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いつもの執務室。
いつも通り、仕事に追われる日々。
突然、一緒に仕事をしていた親友のライナが、いつになく真剣な顔で俺の名前を呼んだ。
「どうした?ライナ」
「シオン・・・話が、あるんだ」
「話、って?」
するとライナは少し気まずげに視線を下げてしまう。
「ここじゃあ少し話し難いんだけど・・・隣の部屋でいいか?」
ずいぶんライナらしくない物言いに、俺は少し緊張して、
「ああ、いいよ」
そうして隣の寝室へと、入っていった。
さっきから何故かそわそわしているライナに、ベッドに腰掛けるよう言って、ライナが話を切り出すのを待った。