小説

□08.一護B.D.
2ページ/8ページ

今日は憧れの黒崎先輩の誕生日なのだ。
彼は、目つきの悪さの割りは年下の女子にはかなり人気がある。
プレゼントは何するか悩んだが、無難にスポーツタオルにしてみた。
帰宅部なのとも、思ったが…なら、実用性があるものをと思って・・・

「あ〜あ〜聞いてよ〜、黒埼先輩誕生日プレゼント貰ってくれなかった〜」
教室に入ってきた女子が大声で言いながら入ってきた。
そのこの友達に話しているのが聞える。
「黒崎先輩って彼女とか居るから、貰ってくれないのかな〜?」
「なんで?」
「だって、断り方が、『俺、君からは貰えないんだ…。』だよ!」
「でも、もし黒埼先輩に彼女居たら、噂になるよ〜?」
「そうだけど・・・。」

朝からこれでは、渡せぬでは無いか・・・
どうしてくれるのだ・・・。

「おはよう〜。」
と勢いよく目の前に現れた。
「おっ、おはよう〜。」
「その様子だと、まだ渡せてないみたいだね?」
こくと頷く。
「でも、黒埼先輩ってどうして貰わないのかな〜?」
「それが、分ったなら苦労しない・・・。」
と言い私は頭を机に疼くめる。
「それも、そっか〜!!」
と言う桃が憎い・・・。
「先輩ってよくお昼休み、屋上行くの良く見るよ〜。」
「それがどうしたのだ?」
「だ・か・ら…」
指を振りながら桃は、続ける。
「屋上に行った時に、プレゼントを渡す!いくらなんでも、人前なら黒崎先輩も貰ってくれる。」
間髪入れずに
「付き返されたら恥だがな。」
「間違えなく、恥だね〜。」
桃はケロッとしている。
と、同時になぜか周りの空気も重くなる。
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ