NOVEL お祝い

ハピネス- so sweet?-
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「イチゴはさ、シヤワセなんだって。」

「…?何の話だ?」

「チョッパーが言ってた。ケーキのイチゴはシヤワセなんだって。だから最後に食べるんだって、さっき教えてもらった。」

「―ああ…さっきの話か。…幸せねぇ…?よくわからねぇが、じゃあたくさん食えて良かったじゃねぇか。」

「おう。…なぁ、ゾロはそういうのあるか?なんか食いもんでシヤワセなものって。」

「…さぁ?どうだろうな。そりゃ不味いもんより美味いもんのほうがありがたいのは確かだが。…幸せってのは、よくわからねぇな。」

「うーん、だよなぁ。」

「お前は肉食ってりゃ幸せなんじゃねぇのか。」

「肉食うのはシヤワセだぞ。でもさ、チョッパーのはイチゴ食うのがシヤワセなんじゃなくて、イチゴがシヤワセなんだって言ってた。別に肉はシヤワセじゃねぇしなぁ…。ゾロはどうだ?酒はシヤワセか?」

「…いや、意味がわからねぇ。」

「………むぅ、オレもわかんなくなってきた。」

「…。」

「…。」

「……それよりルフィ。床が冷てぇんだが。どいてくんねぇか。」

「床なー。ここさ、屋根があんのはいいけど、なんで床が鉄なんだろーなー。冷たいよな。」

「俺のトレーニングの道具があるからだろ。木の床だったら危ねぇんじゃねぇのか。―おい、いいからどけって。」
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