どりーむ

□チョコレートは譲らない
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2月14日




僕の年に1度のイベントバレンタインデー。


なぜかって?

そんなの決まってるじゃん



チ ョ コ が も ら え る か ら




「あ〜ユッキー?事務所の前みた?」

社長出勤のハイド君があきれながら今年も同じことをいっている。

僕は「ファンからのチョコでしょ?」というと同時にスタッフさんとケンちゃんが台車に段ボール箱いっぱいのチョコを乗せてやってきた

「ハイド、来るとき横通ったのにチョコだけとって行かずに手伝ってや・・・」


はい、と僕にyukihiroとかかれた段ボール箱を渡された。
毎年沢山のチョコが贈られてくるが今年は去年より少し多いと思う。

テツ君が「こんなに食えへん!」と言ってるとなにやらハイド君が鞄をあさりだした

中には小さな箱が3つ

「友チョコ?麺チョコや!」といいながら僕にもチョコをくれた





「ねぇ、」


「ん?なに?」



「僕がホワイトチョコ食べれないのしってるよね?」

「もちろん」



「・・・・いじめ?」


ニヤーっとハイド君が笑うと同時にガチャっとドアの開く音がした



『おーい?みんな今年もチョコいっぱいだねー!』

この子は事務所のスタッフで毎年バレンタインデーになると僕らのとこにやってきてチョコを食べて帰る


「もしかして今年はくれるん?」

『ケンさん?私が持ってくるような子に見えます?』

「見えん。」


『はい!じゃあ食べましょ?コーヒーとユキヒロさんにはコーラ持ってきたんで』

僕の好き嫌いを一番わかってる子。僕専用のマネージャーにしたいくらいだよ。

『あ、コレかわいい!このチョコもーら・・・』







チョコレートは譲らない
(あ!1つくらいいいじゃないですか)
(やだ、僕のだ。それよりハイド君。ホワイトチョコのお返し期待しててね)

(・・・・・・)








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