ここは小さな島プロロ島、青い海に囲まれていてどこにいても潮の匂いがする 人々もとても穏やかで平和な島だ。


島の一番南にある木で造られた展望台にはいつも昼寝している一人の少年がいた。


「兄ちゃん起きて

少年の名前はリンク、18歳のどこにでも居るような普通の男だ、
この展望台が小さい頃からのお気に入りの場所だ。
妹のアリルに起こされなかったら夕方迄寝続けたことだろう……


「ん〜、何だよアリルそんな形相で……」


「も〜、寝ぼけてる場合じゃないでしょ? 今日が何の日か忘れちゃったの?」

「あっ、そうだった」


「今日はリンク兄ぃの18歳の誕生日だよ、ばぁちゃんがさっきから家で待ってるよ」


「おぅ、今行くよ」

リンクはそう言って長い長い梯子を降りてダッシュで家に向かった。
「ただいま〜」

リンクが家に帰ってみると、誕生パーティーの準備は既に整っていた。

「遅いじゃないかリンク、早くしないと料理が冷めちゃうよ」


ばぁちゃんはリンクにとって、第二の育ての親みたいなもの、リンクが8歳の時にここに来てからずっと世話をしてもらってる。


「やっぱりばぁちゃんがつくる特製スープは最高だわ


「リンク兄ぃ、もう三杯目だよ!よく食べんねぇ〜」

リンクの食欲にアリルはただただ圧倒されていた。

「そんなに、喜んで食べてくれると作りがいがあるってもんだねぇ」

ばぁちゃんは優しく二人の孫に微笑みかける。

こんな平和な日々が続けばいいのに……
リンクはそう思っていた……

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