Jendela

□ぽんぽん
1ページ/1ページ


「ねぇ」

2人きりの楽屋で
ソファに座っている葵から話しかけられた。

「昨日ゆいぽんに膝枕して
欲しいって言ったんでしょ?」

話の流れでそうなったのだが
今のように2人きりだったはずだ。

「なんで知ってるの?って


見たんだもん」

少し拗ねたように頬を膨らませている。

「断られてたし」

葵の目にイタズラな笑みが浮かぶ。

「そんなにして欲しいの?膝枕」

女の子に膝枕をしてもらうのは
確かに憧れのひとつだ。肯定する。

「じゃあはい」

葵は自分の膝をぽんぽんと叩いて僕を招いている。









僕は葵の正面に立って
優しく叩くように頭を撫でた。

「なんで頭ポンポンしてくるの!」

膨れっ面で拗ねる葵はやはり可愛い。


次の章へ
前の章へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ