Jendela

□君に叱られた
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今日も仕事でミスをしてしまった。
デッドが近い仕事でのミスなので
1人で片付けるのは不可能だ。
仕方なく同じ部署では
唯一の同期入社の美月に助けてもらう。

「また君のせいで残業なんだけど」

「ごめん」

「お詫びにコーヒーいっぱい奢ってもらうよ」

そう言って美月が一人称を指さした後、
2人で黙々とパソコンへと向かう。

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「やっと終わったー」

仕事が終わり、2人で座ったまま伸びをする。
時計の針は午後11時を指している。

「マジで助かったありがとう」

「どういたしまして
コーヒー忘れないでよね」

礼を言った一人称に謝礼を念押しする美月。

「分かってるよ」

財布を持って自販機へ向かおうとすると
美月が一人称を呼び止めた。

「やっぱコーヒーじゃなくてご飯にしよっかな〜」

「別にいいけど、いつにする?」

一人称は脳内のカレンダーで予定を確認しながら
美月の返答を待つ。

「いまから」

「え?」

あまりの予想外な返答に聞き返してしまう。

「だから、いまから」

「今からって…
どこも店あいてないよ?」

「そんなこと分かってるよ
どうせ私、終電ないし、
きみのいえでいいでしょ?」


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